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 「オペラ・あらかると」(オペラに魅せられて)

コールJUN  伊藤幸二(バリトン) 2009年7月25日
最近、朝日新聞夕刊(木曜版)に時々、「劇場に行こう!」というエッセイが連載されているのを読まれた方も多いと思います。 三毛猫ホームズで有名な、作家赤川次郎さんが、昨今のオペラ観て歩きの印象を、色々な角度から評論されている連載物です。
ご本人の沢山のオペラ体験(テレビやビデオ鑑賞も含む?)を基に、なかなかユニーク?なエッセイで、オペラの魅力に嵌りつつある小生にとって、いつも楽しみにしている記事の一つです。
小生のオペラ体験など、ここ7~8年?程度のささやかな見聞に過ぎませんが、ジャンルを問わず音楽ならなんでも大好き人間にとって、ほんの狭い範囲でのオペラとの邂逅?と、思い入れの一端を、お話してみようと思った次第です。
かなり手前味噌?な話になりますが、、、少々お付き合い下されれば幸いです。

さて、数多の有名?なオペラの中で、どれだけの見聞があるのかと言われれば、極少々、と言うしかありません、劇場にまで足を運んで、高いチケット代を
払って観賞するのは、、、年間で5~6回もあるでしょうか? テレビでの観賞(NHK教育テレビや最近はNHKハイビジョンでの放映等は見逃せません)やビデオ、DVD等も含めての思い出話として聞いて下さい。

ほんの数年前から、小生が完璧に嵌ってしまったのが、ワグナーの巨大オペラ“リング”なんです。
ワグナーと言えば“タンホイザー”や“ローエングリン”等有名なメロデイーが思い出されますが、目下の所、小生のお目当てなのは、、、、、ワグナーの超大作オペラ「ニーベルングの指環」、楽劇“リング”の略称で呼ばれています。
兎に角、重厚、長大?途方もない、超ど級な巨大オペラなんです。
完成までに26年かかり、全曲の演奏に15時間以上、4部作の為、4日がかりで開演されますが、特に後半は長時間になる為に、間にそれぞれ一日?計2日~3日間休みを取るので、全曲演奏を聴く為には、最低一週間が必要になるという代物なんです。
普段、ほとんどは、4部作を別けて“序夜・ラインの黄金”、“ワルキューレ”、“ジークフリート”、“神々の黄昏”等に別けて演奏開演される事が多いのは
皆様良くご存知の事と思います。
この作品を3年ほど前、東京文化会館で、今を時めく、指揮者、ワレリー・ゲルギエフ指揮(演出?)のマリンスキーオペラ劇場(ロシア)の引越し公演で、全曲を初めて観賞する事ができたのです。
開演の一年以上前から、チケットが予約販売となり、プラチナチケットを思い切って購入(ヨーロッパツアー並の大出費?)した次第。
正月明けの寒いシーズンだったので、風邪を引かない様、恒例のスキー行も、取り止める等、用心に用心を重ねて、なんとか体調万全で、このオペラの全曲観賞を果たした次第です。
チケット購入から開演まで、一年以上有り、前もって“リング”の知識と理解をする為、CDやビデオ等でかなりな時間を費やし、繰り返し事前学習?していく内に、壮大、重厚、深遠、絢爛たるワグナーの世界に、段段と嵌っていってしまいました。
ご存知の方もあるでしょうが、この“リング”の筋書は複雑難解?で、北欧神話や古代ゲルマンの叙事詩等の融合とかで、神々(天上)の世界と人間界の権力(金)や欲望、愛憎に満ちた、森羅万象の世界が描かれており、ストーリーを理解するだけででも大変な代物で、、、、、小生も資料を読みこむだけでなく、“マンガ名作オペラ”(里中満智子作・中央公論社版)まで読みこんで前知識を得る様に懸命に努力しました。
このマンガの帯タイトルに、華麗にして、悲壮。絢爛にして、深奥。目眩めくオペラの世界へようこそ・・・・・と、筋書きはともかく、この長大な演奏にどれだけ我慢ができるか?、、、、、CDや、ハイライト集を聴き慣れてくるにつれて、主役(登場人物)毎に有名な旋律(モチーフ、動機)が用意されていて、ワグナーの周到で緻密なる曲想によって、聴けば聴くほど深みに嵌っていく仕掛け?がなされているんです。
旋律に陶酔し、麻薬?に徐々に汚染されて行くような、、、、、感じでしょうか。
結局4日間に亙る長大な演奏と重厚な舞台のスケールに圧倒されながら、我慢の末、結末(神々の黄昏)に至るクライマックス(世界の終焉・悪の滅亡?と愛による救済)は、怒涛のような音の波が押し寄せて来て、聴く者に、法悦に近い強烈なエクスタシー感覚に打ちのめされるような境地にさせてくれる仕掛けがなされている作品だと思いました。
このマリンスキーオペラの舞台演出は、ドイツやヨーロッパの伝統的な様式だったと思いますが、最近のオペラでは、どういう訳か、舞台演出が斬新?奇抜?な演出になっていく傾向のようで、中世や18、19世紀の時代背景で作られたものが、現代風にアレンジされ、背広を着たサラリーマンが演じるようなアホ?らしい演出が流行りのようで、理解に苦しむオペラ(ワグナー作品に限らず)も多くなっている感じがします。
我等ドシロウトには、モーツアルトやワグナーが作曲した時代にマッチ?した演出を続けて欲しいと思いますが、こんな発想は時代遅れなんでしょうかね。
件の三毛猫先生も時々エッセイで、どうにも理解できない演出だと憤る記事が出ているので、小生だけの感想でもないんだなーと納得。
昨年テレビ放映があったメトロポリタンの「フィガロの結婚」なんか、時代を現代に置き換えて演出されていましたが、なんとも、興ざめで馴染めなかった印象のオペラになっていましたね。
主役のアンナ・ネトレプコも戸惑ったんじゃないでしょうか?
バイロイトやベルリン、ミュンヘンでのワグナー物も、いずれは馴染みにくい演出になってしまうんでしょうかね?

さて、この“リング”全曲鑑賞で、大きな冥土への土産もできましたが、、、一昨年、ドイツのドレスデン歌劇場の引越し公演も大枚を叩いて、永年の憧れだった“タンホイザー”を観賞でき、観て聴いて楽しい感激の一夜を過ごす事が出来ました。
開演前日に強烈なインフルエンザに罹患してしまい、医者に駆込み、特効薬・タミフルの処方で劇的に回復直後の、執念のオペラ鑑賞でしたが、、、、、隣席の女優、団ふみさんや、大フアンの女優富士真奈美さんともお話が出来て、、、超ブラボーなオペラ鑑賞になりました。
ワグナー以外のオペラも、勿論、大好きです。色々と鑑賞しているんですが、何故に、ヴェルディーやプッチーニ、モーツアルト等のオペラより、ワグナーに嵌ってしまったのでしょうか?

私事になりますが、永年海外に駐在していた実弟が、クラッシック好きが嵩じて、ワグネリアン(日本ワグナー協会会員)になってしまい、その感化によるところが大きかったと思います。
彼はここ10年あまりの間にドイツに出かけ、バイロイト祝祭劇場での“リング”を2回も観賞した、ワグナー狂?なんです。
一年に一回、夏の一ヶ月間だけ、ワグナー作品を上演する為にだけ開演する
バイロイトに、ラッキーにもチケットをゲットでき、休暇を取って“リング”を聴く目的だけでドイツに行くのには驚きました、、、当然今回のゲルギエフの“リング”にも誘ってみたのですが、ベルリンやバイエルン歌劇場なら価値ありだが?、、、、、チケット代が高すぎる、ほんまに、、ゲルギエフは兎も角、、、、マリンスキーが “リング”を上演できるんかと半信半疑?、兄貴は、今更
大金を叩いてドイツやウイーンまで出かけるのは難しい?だろうから、日本で全曲上演が観れるなら観る価値はあるんではとの話で、結局“ワルキューレ”のみ単品での観賞には付き合ってくれましたが、どういう評価基準?なのか、感激、興奮の小生に比べて、、、マリンスキーオペラはあまり評価しなかったようでした。
小生、一昨年から新国立劇場の会員(ジ・アトレ会員)に加入し、オペラ・パレス企画のワグナー作品には、小生の会員権の割引を利用して、兄弟一緒に観る機会も多くなりましたが、ワグナーの世界が至上?と思っているのか、、、、、、、モーツアルトやヴエルデイー、プッチニー、シュトラウス等の作品に誘っても見向きもしない有様で、、、昨年チャイコフスキーの“エフゲニー・オネーギン”が素晴らしかったぞー、感激した。楽しいのは、ワグナーだけじゃないよと、ワグナー至上主義に反論すると、兄貴もそろそろ“リング”は卒業して、他の作品“トリスタン”や“オランダ人”“パルジフアル”にも目を向けて欲しいな、、、とお互いに手前勝手なオペラ礼賛話なってしまう始末。
最近では、昨今の二期会の歌手も実力が付いて来て、彼等が出演するオペラも結構素晴らしい等、オペラ談義は尽きない今日この頃です。

長々と手前味噌なワグナー話を中心に書き続けてしまいましたが、まだまだ小生のオペラとの邂逅?の思い出話は尽き?ません。
コーラスを始めて、来年は10年目になりますが、これまでに数回、オペラにコーラスとしての舞台出演(カヴァレリア・ルスチカーナ、道化師、蝶々夫人のコーラス出演)も果たしました。
その思い出話等は、今回の拙文に、お一人でもご興味を持たれた方がいらしゃれば、それを励みに、次回?にでも続編として又投稿させて頂く積もりです。
長々と小生の駄文にお付き合い頂き、有難う御座いました。

今回はこの辺で、、、、、、、又の機会に、、、、お目にかかりましょう。

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  1. 2009/07/24(金) 22:15:27|
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